2021-10-01 秋 冬から春、と、夏から秋、の素晴らしさは言い尽くせない。 夏の暮れにはちょっと無理矢理着ていたカーディガンがようやく肌にぴったり馴染んできている。 そういえばこの秋は24回目の秋なのだ。 今日を表土とした時の地層のなかに、大きく分ければ23の秋の層があるはずなのだ。 毎日新しく降ってくる砂のなかに溺れて、 ときどき地べたに目を凝らして、 耳を当てて、 いま若干ミルクレープが食べたい。 ドトールのミルクレープが食べたい。 フォークでざっくり切り分けて、それから大きなひとくちで食ってやりたい。