冬から春、と、夏から秋、の素晴らしさは言い尽くせない。

夏の暮れにはちょっと無理矢理着ていたカーディガンがようやく肌にぴったり馴染んできている。

 

そういえばこの秋は24回目の秋なのだ。

今日を表土とした時の地層のなかに、大きく分ければ23の秋の層があるはずなのだ。

毎日新しく降ってくる砂のなかに溺れて、

ときどき地べたに目を凝らして、

耳を当てて、

 

いま若干ミルクレープが食べたい。

ドトールのミルクレープが食べたい。

フォークでざっくり切り分けて、それから大きなひとくちで食ってやりたい。