引越しの荷造りは本を開きがち
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「自分が今作りたい音楽に必要なこと、それはなるべくステイすることだ。」
「変化の少ないビートの繰り返しの中で、複数のレイヤーとしてメロディやコード進行が重なってゆき、聴く人の内面から盛り上がっていくように作りたい。
それが、自分が多くのソウルミュージックに感じるステイするという感覚だった。」
(星野源『いのちの車窓から』より)
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引越しの荷造りを今度こそはコツコツ進めようと本を整理し始めたが案の定、吸い込まれてしまった。今回は星野源の『いのちの車窓から』。
星野源のエッセイは大好きで、たぶん全部持ってると思う。
上で引用した文は買った当時読み流していた。
ソウルミュージックって、そこで何が起こってるのかよくわからない。ずっと悩んでいた。
あまたの素晴らしい音楽を、まさにこの時代に聴かせてくれているミュージシャンたちの多くがそれに心を動かされているのだ、退屈なはずがない、、
そんな中で再会したこの文に、ソウルミュージック、さらにはピンと来ていなかった数々のブラックミュージックに対する入り口のひとつとしてなるほど!と強く膝を打ちたい思いだった。
明日からまた少し楽しみが増える予感がする。
本も物もどんどん増やしてしまう質だがこういうことがあるので、それで良いなと思う。
もちろんあんまり物が増えすぎるのも良くない。断捨離の主張するところもわかる。それは気をつけていきたい。
ただ、どんな些細な理由でもいつか選んだ物が、数年経って想像もしなかった風に意味を変えてふと目の前に差し出される時、
大袈裟じゃなく生きてて良かったと思うのだ。